山形県天童市は4月から、インターネット上の質問に回答するだけでストレスの強弱や落ち込み具合がわかるサービス「こころの体温計」を始めた。
診断結果が金魚鉢の中の金魚や、猫のイラストで表示されるユニークな方式で、自身や家族の心の健康状態を自覚し、自殺防止にも役立ててもらいたいという。
「こころの体温計」は、東海大医学部付属八王子病院健康管理センターが人間ドックの受診者用に使っていたシステムを基に、健康増進に取り組むシステム開発会社「エフ・ビー・アイ」(東京都)がインターネット上で診断できるように開発した。同社のシステムは、全国の31自治体や企業などで取り入れられているという。
天童市では、自殺者数が全国的に高止まりを続けている状況や、ストレスを抱えやすい社会となっていることから、気軽に心の状態を把握してもらおうと県内で初めて導入することにした。
こころの体温計では、〈1〉自分の心の健康状態を知る「本人モード」〈2〉家族の健康状態を知る「家族モード」〈3〉産前産後の母親向けの「赤ちゃんママモード」〈4〉自身のストレスへの対応について理解を深める「ストレス対処タイプテスト」〈5〉アルコール依存度を測る「アルコールチェックモード」――とタイプ別に5種類の方法で診断できる。
「本人モード」では、健康状態や人間関係、ストレスを感じることなど11項目の質問に答えると、金魚鉢のイラストで結果を表示。「心のストレスの度合い」は赤い金魚、「対人ストレス」は黒い金魚、「社会的ストレス」は猫で示されるほか、金魚鉢のひびで家庭環境、水の透明度で落ち込み度が分かる仕組みとなっている。
抱えるストレスが多い場合、赤い金魚はケガを負い、黒い金魚は攻撃的になり、猫は金魚鉢に手を入れて金魚をつかもうとする。一方、ストレスが少ないと、黒い金魚はいなくなり、猫も金魚に興味を示さなくなり、水槽の水も澄んでいく。自分の心の状態が視覚的に把握できるのが特徴だ。
天童市健康課は「知らないうちにストレスをためこんで自殺する人も多い。わかりにくい自分の心のストレスに気付いて、早めに相談に来てほしい」と利用を呼びかけている。
診断は無料。同サイトのアドレスは(https://fishbowlindex.jp/tendo/)。








